商品カレンダーを疑え
季節感というモノサシが役に立たないことから、従来型の商品カレンダーを全天候型へシフトしたり、より体感温度に近い商品の展開を柱とすることで、勝ち残るMD(商品政策)を目指す企業が増えています
全天候型の例
京王百貨店~生地は季節通りだが、カラーで季節を先取りし、2つのシーズンを兼用する商品の開発をします
オンワード樫山~季節感を度外視して、想定する顧客層に合ったイベントを分析して、商品を企画する方法。予想できない気候よりイベントに対する消費者の心理行動を分析してMDを組むほうがリスクは低いのです。クリスマス前は、気温に関らず、異性の目を引く大胆な服が売れるのがその好例。
体感温度の例
ポイントは、前日との気温の差です。コンビニの季節商品は、その日の気温ではなく前日との温度差に左右されるので、気温の変化がもっと激しい初春と初秋に季節商品のニーズが潜むという仮説を基に、2月に冷麺、8月におでんの新商品を多く登場させます。また、コンビニでは天気予報を参考にして発注等をするが、その際も「雨は午後に上がるので弁当の仕入れを少し増やしておく」「夕方から冷え込むので、おでんの仕込みを多めにする」というように体感温度を考えるようにします
(2005年3月2日 日経MJより)
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