松竹梅メソッドでワンランク上の価格に消費者を誘う
松竹梅メソッドとは、“高いから売れないと思われていた商品”を“高いと思わせない商品”にすることで売れるようにする手法です。高価格な松クラスの価格を設定することで、梅クラスの価格に親しんだ顧客の消費単価を上げるわけです。具体例を二つ挙げてみます。
レストラン・キノシタ(3500円フルコースの元祖の店)
コース設定を3500円&5000円から4000円&5250円&7560円に改定したところ、一番高いコースが四割を占めるようになった
要するに“もう一つ高いコース”を頼んでいく…という楽しさを提供することで、付加価値を求め始めた消費者の心を捕らえたわけです。
ジーンズ売り場
二千円と六千円が売れ筋の売り場に高額ブランド(二万円クラス)を投入すると、動かなかった一万円が売れ出したそうです。
松竹梅メソッドとは、消費者の値ごろ感を低価格一辺倒から解き放つマジックとも言え、価格の設定を上手に工夫することで売り上げが伸びるという好例の一つではないでしょうか。
| 固定リンク
この記事へのコメントは終了しました。
コメント
しんのさん、コメントありがとうございます。
売り手の時は“買い手の気持ち”に…そして買い手の時は“売り手の気持ち”に…なれるように心がけたいものです。
投稿: takagi | 2005年7月19日 (火) 10時49分
自分がお客になった時に無意識でしている行動や心理に注目してみると、松竹梅メソッドは確かに納得できますね。
自分がお客になったとき無意識でしていることだから、自分が売る側に立ったときに気づかないことってあります。
自分が意識した消費者になるとお客様の心理や気持ちが分かるようになるんですかね。
投稿: しんの | 2005年7月14日 (木) 17時55分