地方を攻める丸井の戦略
丸井は、家具や婦人服など12種類の自主編成売り場を専門店化し、全国のSCや駅ビルに出店する戦略を進めています。まず先兵として、福岡の大型SCの一部を期間限定で間借りして水着・浴衣・ジーンズの実験店を出し、そして今後5年で30前後のインテリア店の「インザルーム」を出店します。
これは、首都圏は新店を作れば自社競合となる飽和状態であり、地方も大型店の好物件は殆どない状態である現状から、小回りの効く自主編集売り場を郊外型SCに送り込む戦略になったというわけです。丸井は自主売り場の比率が36%と高く(百貨店は数%~10%程度)紳士服「ビザルノ」や婦人服「アールユー」は年商70億円台でブランド力も十分にあるので、都心と違ってライバルの少ない地方での勝機は十分に考えられます。
とはいえ、地方では丸井の知名度がゼロに近いので、この新スタイルの店舗が他の有力専門店と伍する実力を発揮できるか?がカギとなってきます。
(2005年7月10日 日経MJより)
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