レガシーコスト
過去からの請求書とも言えるレガシーコスト(負の遺産)が、企業において静かに膨らんでいます。
例えば、擬似通貨であるマイレージは、日本航空や全日空が金額を開示しない負債ですが、過去の発行総額は約11兆円に上ると推計されます。
また、ヤマダ電機のポイントの3月末残は150億円にも上ります。引当金を計上しているので会計上は問題はありませんが、顧客が一斉にポイントを使うと店頭製品の1/7を無償で引き渡すことになります。
このように、その時々の収益極大化に役立つ手法であっても、時を経れば“重し”に変わっていきます。今後は中長期的な視点でレガシーコストと向き合う姿勢が求められるわけです。
(参考資料:2005年7月24日 日本経済新聞)
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