行商は高齢化社会に適合したビジネス?
『ターベルモーノ』は「築地 野口屋」の屋号で豆腐の製造・行商を手がる異色の食品ベンチャーです。
豆腐製造メーカーの専務だった野口博明さんは、高コストの百貨店内ビジネスの限界を感じて2003年に独立し、「リヤカーを引きながら町内を回って、自社工場で作った豆腐を販売するビジネスモデル」を構築しました。
その特徴は、70台あるリヤカーを20~30代の引き手200人が交代で、1日約18kmの距離を6~8時間かけて、ゆっくり歩き、お客さんとの会話やふれあいを重視する販売スタイルにあります。また、GPSや携帯電話を使った行商支援システムにより、毎週、同じ時間に同じ場所を訪れることを可能にし、家業でしか営めない行商を組織的なビジネスに確立しました。
野口博明社長は「人と人とのつながりが薄れる大都会で顔が見える行商こそが高齢化社会に適合している」と考えており、さらなる店舗展開と、高齢者向け食品の行商への進出プランを練っているそうです。 (参考資料:2005年7月29日 日経MJ)
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