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2005年8月 7日 (日)

コンビニが八百屋になりたがるのは何故?

スリーエフが手がける生鮮コンビニ『キューズマート』は現在8店舗が営業しています。平均日販が約70万円で、ライバルの『ストア100』(50万円を何とか確保)を一歩リードしています。世田谷区にオープンした1号店の店内を覗くと、野菜売り場はストア100よりスーパーに近い感じになっているのが目を引きます。

では、どうしてコンビニ各社が生鮮品を扱いたがるのでしょうか。それは、POSで見えない未来の変化(現在コンビニから足が遠のいている主婦や高齢者の嗜好等の動き)を読み、町中にあるという立地の便利さを生かして顧客の幅を広げようとするならば、生鮮品の中でも比較的管理しやすく少量販売にも適した「野菜」に行き着くからです。そして、鮮度の高い、価格の安い野菜を家の近くで買えるならば、わざわざ遠くのスーパーに行く必要はありません。このビジネスモデルが成功すれば、画一化したコンビニから脱却できるわけです。

最大手のセブンイレブンも生鮮コンビニについては検討中ですが、現在のところ鮮度管理が難しいので算入する予定はないようです。これは言い換えると、生鮮コンビニが成功するカギは“鮮度”に尽きるわけで、ストア100の苦戦の原因の一つも、この“鮮度管理”なのです。

(参考資料:日経ビジネス200588日号)

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受信: 2005年9月 7日 (水) 22時30分

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