飛び出せ!コンビニの御用聞き
コンビニ大手が、店を飛び出し、新規客を開拓する『御用聞き作戦』を本格化し始めました
人口減少時代の到来を受け、従来のビジネスモデルが限界を迎えると予想されることから、今後は高齢者宅に出向き、様々な商品を売り込むという『御用聞き』の巧拙が生き残りを左右しかねません。
ここでは先行する店舗の取り組みを紹介します。
セブンイレブン広島世羅町店
2年前からオーナーの宮田さんは、店周辺の個人宅や会社に出向き、訪問販売をしています。世羅町は、クルマでないと最も近いスーパーですら行けない不便な町であるため、今では、町の人たちが宮田さんが来るのを心待ちにしています。その結果、訪問件数はのべ200件となり、訪問先での日販は3~4万円まで増えました。そして、店全体の売上も月によっては、御用聞きをする前と比べ15~20%増加したのです。
セブンイレブン栃木川原田町店
地域密着店舗を作るための先行投資と割り切って、御用聞きを始めました。
ところが、御用聞き開始1か月で、周辺のセブンイレブンの平均を下回っていた売上高が伸び続け、なんと平均売上高を上回るようになりました。
ファミリーマート三鷹若葉通店
三鷹周辺は、帰省でお盆になるとお客さんが減ります。そこで、お盆前に自作チラシを配り、お土産を売り込む作戦を取りました。
ここでのポイントは、若い人に任せることでした。こうすることで、良いアイディアが出て、売上が伸び、従業員のやる気が増したのです。その結果、従業員とお客さんの距離感が縮まり、会話が弾むようになるという効果も上がりました。
(参考資料:2005年9月7日 日経MJ)
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