家電ネット通販 決め手は接客?
電気の家庭科学本店(八王子市)はネット通販『家電のタンタンショップ』を軸に年間20億円の売上を計上しています。徹底した効率化で一人当たりの売上高は7480万円と業界7位を誇りますが、店舗は八王子と調布の二店のみ、売上のうち8割をネット通販で稼ぎ出すというビジネスモデルです。ネット通販ならば大手と中小の知名度の差は小さいと判断して1999年にネット通販を開始しましたが、最初は手探りでサイトの運営や配送の仕組みを考えるところからスタートしたそうです。
現在では年2~3割の増収を実現していますが、その秘訣は、創業60年で培った接客ノウハウです。対面販売でないので、商品には必ず礼状を入れ、購入一ヵ月後には使い勝手をメールで聞きます。さらに、高額商品を購入して頂いた場合は、直接電話をかけてお礼を言うようにしています。。
チラシ代わりのメールマガジンは毎週土曜日に20万人に発送し、主たる顧客層である30~40代のサラリーマンに週末にじっくりと読んでもらい、他の家電店で商品や価格を確かめた後、日曜日の夜に注文して頂くという流れを作りました。結果として、一日の平均配送数は300~400点に達するようになったわけです。
今後は「効率経営と事業拡大のバランス」をどう取るか?が課題となってきます。60年に渡って時代を渡り歩いてきた老舗家電店の底力が再び試されることになりそうです。
(参考資料:2005年9月17日 日経MJ)
| 固定リンク
この記事へのコメントは終了しました。
コメント