ぜいたく心に点火
高級消費に動き
高級旅館「星のや軽井沢」は、4人家族で2泊すると20万円もかかりますが、9月の稼動率は90%でした。また、帝国ホテルが始めた2人で1泊11万円というプラン(ジュニアスイートにエステが付く)も2ヶ月で20組の利用がありました。
4000万円以上の金融資産のある家計は、平均して700万円の株式等を保有しており、株価上昇が追い風となったことが理由の一つとも言えます。
中堅所得層が消費回復のけん引役
4~6月の消費支出のうち、もっとも高い伸びを示したのが、年収588~736万円のサラリーマン世帯でした。こういった動きは、アクセンブルラクジュアリー(手の届く高級品)が好調であったことからも分ります。
消費の現場でも、良いもの、良いサービスを求めるぜいたく心に火がつき始める
ワタミでは、『和民』より客単価が500円高い3000円の『然の家』が好調です。有機野菜の利用や刺身の充実などワンランク上の店作りが評価されたと言われており、30~40代の男性客が増加しました。
今後の動向は雇用と所得がカギこのぜいたく心を支えるのは、雇用の安定と所得の増加ですが、実質雇用者所得も上昇基調になっています。とはいえ、スーパーの前年割れなど、全ての小売業まで回復の恩恵は行き届いていません。しかし、回復は緩やかだが少しずつシッカリとしています。ですから、所得に裏打たされた“ぜいたく心”は簡単には萎まないと見られています。
(参考資料:2005年9月28日 日本産業新聞)
| 固定リンク
この記事へのコメントは終了しました。
コメント