デパ地下VS駅ナカ
毎日23万人が乗降する埼玉県の大宮では、デパ地下『そごう大宮店』と駅ナカ『エキュート大宮』が激しい戦いを繰り広げています。
ともに商圏は電車で30分以内ですが、主客層が45歳以上のそごうに対してエキュートは20~30代の支持を集めています。
また、それぞれの強みとしては、エキュートはすぐに電車に乗れるという利便性、旬の店が並んでいるというトレンド性に対し、そごうは魚などの生鮮を扱っていることや老舗が揃っていることが挙げられます
現状を分析すると、電車利用客については、エキュートがデパ地下客を奪っていると言えます。
しかし、通勤等で週10回も店頭を見続けていればアキルわけで、便利すぎる故に集客に影響が出るという弱点も持ち合わせており、これが今後の課題となります。そこで、エキュートとしても、商品の入れ替えの頻度を上げるなどの対策も考えているわけです。
一方、そごうも和菓子の名店などといった集客の強みに、健康関連商品といったブランド店に頼らない名品の発掘に力を入れています。
エキュートのような駅ナカは今後、日本各地に広がっていきます。大宮の「デパ地下VS駅ナカ」の戦いは対岸の火事ではなく、成長を続けるデパ地下にとっての今そこにある危機なのです。
(参考資料:2005年11月 日経MJ)
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