商圏拡大がもたらす競争
消費者は価格や時間に応じて、店を使い分けるという厳しい選別をするようになっています。
JR平塚駅(神奈川県平塚市)周辺半径3キロ内にはディスカウントショップ、食品スーパー、ドラックハウスなど20店がひしめく激戦区です。
西友は、4月末に二層型スーパーセンターを平塚駅前にオープンしました。
オープン直後の5月は半径5キロ圏内にチラシを撒き、当初予算の3倍の売上を確保しました。6月に入って、チラシを撒くエリアを3キロ圏内に抑えたところ、スーパーの値下げ攻勢を受けたこともあり、売上が落ち込みました。後で調べてみたところ、5月の来客者のうち、半径3キロ以上5キロ以内の地域の人が4割を占めていたことが分かりました。実際の商圏の大きさは店の考えていたそれを上回っており、3キロから5キロでチラシを見てから買い物に出かける顧客をみすみす見逃していたわけです。
一箇所で買い物を終わらせずに、数点をハシゴして見比べてから買う…という消費行動が、商圏の拡大を促しているのです。この事実を把握して、対抗策を考えて実行することが求められているのです。
(参考資料:2005年10月31日 日経MJ)
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