垣根がなくなる?
ドラックストアとコンビニが品揃えを争うようになり、激戦区では業態間の潰しあいが見られるようになってきました。
埼玉県春日部市では、ドラックストア『グリーンシア』とコンビニ『セブンイレブン』が激突する形になっています。
グリーンシアは、従来のドラックストア(DS)とコンビニを完全に融合して利便性を徹底的に追及した新しいDSです。その強みは、コンビニの狭小商圏(半径100メートル)とDSの小商圏(半径100メートル~1キロ)を併せ持っていることです。この小商圏は、周辺に数多くあるコンビニの客層を徐々に侵食しています。
対するセブンイレブンも、医薬品関連商品の品揃えを充実するなどで対抗しています。ただ、コンビニの固定客は、価格だけで遠い店に目移り難いと言われており、マイナス要素はそれほどではないと考えられます。
しかし、5年後には、この業態のカベが完全に無くなっていることが予想されます。その時に生き残っているのは一体どちらなのでしょうか
DSは小商圏の顧客にドラック+コンビニの利便性を浸透させ、さらに大手コンビニの得意とする弁当や総菜でも対等に渡り合うことで、コンビニの牙城を取り崩すことを目指しています。
このようなDSの戦略に対するコンビニの切り札はいったい何でしょうか?…宅配、差別化された商品力?それとも?…新たな一手がいま求められています。
(参考資料:2005年10月24日 日経MJ)
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