生鮮コンビニVS食品スーパー
小田急線向ヶ丘遊園駅(川崎市)から徒歩3分に位置する生鮮コンビニ『九九プラス』は2001年の開業以来、売上を順調に伸ばしてきました。しかし、今年に入ってから食品スーパーの『ライフ』(2年前にオープン)に客の大半を占める男性客を奪われ、来店数で前年比7%減、売上高で5%減と厳しい状態にあります。
『九九プラス』は、小分けした生鮮品を99円均一で販売するという強みを持っていましたが、今年は食品スーパーが99円を下回る価格で販売し始めため、その優位性が薄れてきました。
99円均一価格と24時間営業の利便性を売リ物にする『九九プラス』に対して、『ライフ』は時間ごとに総菜などの量目や品揃えを変えるタイムマーチャンダイジングに力を入れ、各時間に来店する顧客のニーズに合った品揃えを実現し、夜間の顧客を奪うことに成功しました。
また、レジが常時10台稼動している『ライフ』に対し、2台しか稼動していない『九九プラス』は並ぶことを嫌う男性客に敬遠されているようです。
食品スーパーと生鮮コンビニが今後も各地で激突することは必至だと思われます。向ヶ丘遊園の結果が全国に通用するとは限りませんが、地域事情に合った戦略がさらに重要になってきそうです
(参考資料:2005年11月21日 日経MJ)
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