どっこい生きてる 街の電器屋さん④
松下系列の『でんかのヤマグチ』(東京・町田)は、「かゆいところに手が届くのは当たり前。かゆくなる前に駆けつけろ」をモットーに大手量販店相手に善戦する“街の電器屋さん”です。このお店の顧客心理を掴むための極意を紹介します。
価格で量販店と競おうと思わない
少しでも量販店価格に近づけようとは思わずに、「ちょっと高いかもしれませんが、一生懸命サポートさせて頂きます」とカッコつけずにいく。店舗も営業車もシマウマ模様として、目立つように工夫している。
経営安定のために粗利益率35%を確保
粗利益率から価格を設定するため、量販店で22万円の薄型テレビが28万円になってしまう。これを25万円にしても単なる自己満足でしかないことを念頭において、お客さんの「お前の言い値で買うんだからわがままを聞いて」という声に応えるような商売をする。
困り事には万時対応
お客さんの平均年齢は60歳。そこで宅配便やハガキを代わりに出したり、営業車で駅まで送ったりして、かゆくなる前に駆けつけるように心がけます。夏に冷蔵庫が故障したら、氷を持って駆けつける…という関係を続けることで、松下というより『ヤマグチ』のブランドを買ってもらうわけです。このため、売上構成比も店舗での売上が35%に対して外回りの売上が65%となっているのです。
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