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2006年2月12日 (日)

地場スーパー強さの秘密

仙台市中心街からクルマで30分ほどの秋保温泉街にある食品スーパー『主婦の店さいち』の総菜は、地元の人から爆発的に支持されています。

その秘密は「あえて家庭の主婦が作るものを主婦より美味しく作ること」です。

変わったものを作れば一度は買ってくれるが、小さな町なので、毎日は買ってくれません。そのため、総菜のメニューはありふれた和食ばかりになった。そこで、家庭の主婦よりも美味しく作ることを目指す必要が出てきました。つまりは、競争相手は同業者ではなく、地元の主婦となったのです。手間のかかる料理が家で作るより美味しくできれば、わざわざお金を出して買ってもらえる。そうして信頼を得ながら、品数を増やしていった(現在は300種類)というわけです。

しかも驚くことにこのスーパーには総菜のレシピがありません。調理場に立つ従業員は入社後にマンツーマンで調理責任者から総菜の作り方を教わり、体得します。レシピが無いので、クレームがきた場合に言い訳ができなくなり、従業員一人ひとりに高い責任感が芽生えます。そして、誰が作ったかが分かるので、お客さんの声がストレートに従業員に伝わり、励みにも反省材料にもなるのです。

このような改善の連鎖が地域に根ざした人気商品を作り、ひいては人を集めるスーパーを形作っていったのです。(参考資料:日経ビジネス200626日号)

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