顧客の立場から見た“売れる総菜のノウハウ”
昨日のブログで、デパ地下の人気店『 RF1 』の考える“視覚に訴えるマーケティング”を紹介しました。さて、顧客の立場からこのマーケティングを見るとどうなるか?を私自身の体験から検証してみます。
照明の工夫
確かにRF1は照明が明るくて清潔感があります。しかし、黒皿に入った“その日イチオシ”の商品はなく、サラダは全て白い皿に盛られていました。
盛り付けの工夫① 一山盛り
商品を150グラム前後の小さな固まりにして大皿に並べることで特徴のある食材を目立たせるのですが、私が見た限りでは、たった一種類のサラダでしか取られていませんでした。(あとは全て大皿に山盛り状態でした…)
盛り付けの工夫② 少量パック
少量パックを置くことで「中年男性にも買いやすい」「試し買いの効果が期待できる」ということですが、閉店間際にならないとこの少量パックは陳列されていませんでした。どちらかというと、残ったサラダを効率的に売るための戦略のように感じられます。
こうして見ると、店が雑誌や新聞で説明する“ノウハウ”というのも随分と怪しいように感じます。私は『RF1』はよく利用しますが、“ここを何とかして欲しいなぁ~”と思う改善点は沢山あります。例えば、商品名が長ったらしくて言い難い、店の看板メニューとなるような息の長い商品がない、秤が消費税の総額表示に対応していない…
今回の日経MJの記事を読んで、お客さんの要望していることをお店は意外と分かっていない…そんな気がしました。
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