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2006年2月27日 (月)

バーゲンやめますか?…それとも百貨店やめますか?③

例年ならば最後の売り尽くし“ファイナルセール”で賑わう『マルイシティ新宿』ですが、今年の店内は驚くほど普通でした。婦人服の自社PB売場では、パステルカラーのニットなどのはるものが前面に押し出され、バーゲン品は奥にひっそりと並べられていました。丸井は、他の百貨店と差異化できる武器であるPBや自主編集売場があるにも関わらず、それをバーゲンで数字をあげる道具にしていたとの反省から、派手なバーゲン戦略を取り止めることにしたのです。

そして、今冬の新戦略は、「春物の早期投入」と「冬物の再投入」です。

春物の早期投入で、春物とバーゲンを組み合わせた提案ができるようになり、結果的に通常価格品の売上比率が高まりました。これには、春物の立ち上げが1ヶ月早まれば、3月の春の実需期に向けた売れ筋把握も一ステップ先をいけるという狙いも含まれています。

さらに、流行のツボをおさえ進化した冬物の新商品(シーズン初期より3割安)を投入することで、バーゲン品に近い価格設定で通常価格並みの粗利益が得られるようになりました

丸井は最終目標である“バーゲンからの脱却を定着させ、通年のフリ場サイクルも進化させる”ことを目指して、売場改革を進めているのです。

(参考資料:2006224日 日経MJ)

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