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2006年3月29日 (水)

ベストセラーはこうやって生む ② 本の割引販売

東京・神田神保町の『ブックハウス神保町店』では、全ての書籍にICタグを取り付けて、1冊ごとの取引条件を明確にし、買いきり商品と委託商品の区別を書店側が分かるようにしました。(今までは区別が難しくて、間違って返品されるルール違反が横行していました)

そして、返品できない本は、売れないと不良在庫になるので、売り切るように値引き販売をしています。この試みにより、この書店の客単価は、通常書店より若干高めの2000円となっているのです。

今後、売り切る自信のある書店は完全買取り制を取ることで利益も510%アップさせ、そうでない書店は従来どおり委託販売を行う…という二極化が進むと思われます。また、書籍は初版の原価率(単行本)は150%、重版が80%、3版が50%と大きく変化することから、弾力的な価格設定があることは望ましいとも言えます。

このような理由からも、本の割引販売が日本でも広がっていくのは、ごく自然の流れではないでしょうか?

(参考資料:200631日 日経MJ)

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