プロ用特化のホームセンター
静岡県を中心に25店のホームセンター(HC)を運営するエンチョーは昨年10月に建築事業者向け商品を扱う専門店『アシストプロ浜松』をオープンしました。半径3km以内に建築資材店3店、HCが1店あるという競争の激しい地域ではありますが、その存在感を段々と増しています。
この店は、DSとの競争が激しい日用雑貨は扱わず、高い粗利益率が期待できる商品に特化した実験店です。1500㎡の売場には、木材、鋼材、作業衣など2万点が並んでおり、急な大量注文にも対応できるように店員全員が発注できる権限を持っています。客足が途切れる日中には、御用聞きも行ないます。これには、顔なじみになって固定客を増やすとともに、商品の流行を見極めるという狙いがあります。
課題としては、大量発注でいかに仕入価格を下げられるか?があります。現在の粗利益率は27%程度ですが、他社の日曜大工(DIY)売場では、30%以上を確保している例もあるので、まだまだ改善の余地はあります。
遠藤健夫社長は「一時は総合スーパー化したHCの品揃えが、再びDIY店に戻る時がきた」と言っており、『アシストプロ』の多店舗化を睨んでいます。さて、このプロ特化型のHCはどこまで定着できるのでしょうか…注目したいです。
(参考資料:2006年4月24日 日経MJ)
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