カリスマ車内販売員 ② 心に届く二言目を!
新幹線『つばさ』の車内販売員である斉藤泉さんは、品物に付加価値(有用な情報等)をつけて得した気分を味わっていただくことを心がけています。ここで大事なことは「二言目が縮めるお客様との距離」です。
山形名産の焼き菓子ラスクを販売した時のことです。お客さんは手荷物が増えることを心配している様子なので、「この袋なら三箱まで手軽にお持ちいただけますよ!」と声をかけると、二箱買ってもらえました。そして、二言目として「実は東京にも取り扱っている店があります。後日、行かれてみては?」と声をかけました。すると、30分後に再びそのお客さんの前を通ると、お客さんが「今度、東京の店に行くわ」と声をかけながら、さらにもう二箱買ってくれたのでした。加えて、お客さんからも二言目として「今度、新庄に引っ越すけれど、そこでも手に入らないかしら?」と声がかかりました。そこで「新庄駅の改札でお渡しできるかもしれません」と伝え、名刺を渡しました。
このような接客は、自動販売機ではなく販売員だからこそできるのです。心に届く二言目でお客さんの満足度を高められるのは、車内販売員冥利に尽きる一コマと言えます。
(参考資料:2006年4月29日 日本経済新聞)
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