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2006年6月 4日 (日)

なぜ?新宿に一極集中

伊勢丹は、新宿への一極集中ともいえる戦略を取っています。これは国内に新店を出す余裕がない要因もありますが、やはり新宿という立地を最大限に活かすことを目指しているのでしょう。そのメリットとデメリットを検証してみます。

メリット 新宿という立地の追い風

2008年の春に開通の地下鉄13号線「池袋―渋谷」が開通します。

本店真下に位置する“新宿3丁目駅”(仮称)は、埼玉、横浜、世田谷、太田、目黒の富裕層である顧客の入口となり、新宿駅から最も遠い百貨店の不利さを挽回するチャンスです。

伊勢丹は駅名を“伊勢丹前”とするように働きかけていることからもその意気込みが分かります。 (ただし実現は難しいようです)

デメリット 新宿という立地の逆風

新宿南口に5060階建とも言われるJRのビルができる予定です。

このビルが完成すると、新宿に人が集まっても駅から街には人が流れずにJRの中で商売が完結してしまう可能性が考えられます。百貨店の勝ち組である「伊勢丹」は今から「JR」との本気の勝負を覚悟しています。500億円の使い道を決めていてない資金を用意し、必要とあらば追加投資をぶち込む余裕もあるという姿勢を打ち出しています。

(参考資料:週刊東洋経済4/295/6号)

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