ハナキン復活の兆し
週後半の夜間の飲食需要が拡大しており、バーなどホテルの飲食部門は、金曜日の売上が軒並み前年を2桁上まわり、“ハナキン復活”の様相となっています。
『 リーガロイヤルホテル』 では、4~5月の料飲部門の金曜日の売上高が前年同期比30%で推移しています。これは、高額なコース料理屋ワインなどの注文が増えたためで、その結果として客単価が上昇しているそうです。イタリア料理や高級中華店など客単価3000円以上の外食店でも、客数が上向いています。
週末の居酒屋にも賑わいが戻っています。高級居酒屋『 プライベートダイニング点 』 では、木曜と金曜を中心に既存店の来店客が前年と比較して3月で14%、4月で6%と増えています。
創作料理とカクテルの店『 一磋 』 では、昨年後半から既存店の売上高の伸び率が上昇しています。最近では、30代後半の会社員の利用が増えたこともあり、3月の伸び率は9%、4月の伸び率は7%と好調ぶりを持続しています。
夜の飲食店に賑わいが戻ってきた背景には、賃金の上昇があります。それは、連合がまとめた春闘の平均賃金の引き上げ幅が5446円と昨年より約500円高くなったことからも伺い知ることができます。日本フードサービスは、「消費者心理が好転してきた。顧客は従来より少し高めのメニューを注文しているようだ」とみており、飲食業に追い風が吹きつつあるようですが、本当のところはいかがなものでしょうか?
(参考資料:2006年5月27日 日本経済新聞)
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