ブランド名ではなくコンセプト
『コントワー・デ・コトニエ』は母と娘が一緒に切られる洋服として、フランスでは誰もが知っているブランドですが、日本では無名の存在です。
この長い名前をいかにして日本人に覚えてもらうか?ということが日本で展開する上でのポイントとなりました。そこで『コントワー・デ・コトニエ』が取ったのは、ブランド名ではなく、“母と娘”というコンセプトを地道に訴え続ける戦略でした。
当初、この戦略は百貨店からは不評を買いましたが、日本に同様のコンセプトを掲げるブランドが無いこと、20代の娘にとって母親は一緒にお洒落を楽しむ友人のイメージを持っていることから勝算アリと判断して継続したことで消費者の認知を受け、日によって売上がトップになる百貨店も出てくるようになったというわけです。また、ショーのモデルの公募にも力を入れました。480組から選ばれた一組の母と娘がパリ市内のショーに登場し、喝采を浴びました。この試みがブランド浸透に貢献したことは言うまでもありません。
(参考資料:2006年7月9日 日経MJ)
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