切れない喫煙派
外食サービス業は“禁煙か?喫煙か?”で頭を悩ませています。
ワタミは鳴り物入りで開始した全面禁煙居酒屋から撤退しました。理由としては、深夜帯に客が入らない、売上高の2割を占める宴会が殆ど入らないためです(ワタミグループの同規模店舗より売上が2割少ないそうです)
このように、外食産業は『全面禁煙を実施しながら、喫煙者の顧客を逃すことをガマンできずに分煙に戻す』という歴史を歩んできました。喫煙率の減少ばかりに目を奪われがちですが、喫煙消費者の力は侮れず、対策一つで実績に大きく影響が出ます。そこで、外食産業が行き着いた一つの回答は「嫌煙派が許容できるような分煙環境を作る」ということでした。
また、利用者の喫煙に対する意識も業態によって異なります。居酒屋では、喫煙に寛容という回答が60.9%でしたが、これがレストランとなると五分五分となります。また、牛丼・ラーメン・定食屋では滞在時間が短いため喫煙問題に関心を持つ人が2割程度でした。この業態による意識の違いが悩みの種の一つでもあるわけです。(参考資料:2006年7月3日 日経MJ)
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