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2006年9月 5日 (火)

世界に広がる Jコンビニ の輪 ② 中国

中国の北京に出店したセブンイレブンの日販は15000元(現地コンビニは7000元)で、この数字は日本の物価水準を考慮して換算すると100万円以上となり、日本の63万円を凌ぎます。こんなに強い店舗作りが可能だったのは、 “小売はドメスティック(国内的)なもの” と考えて、日本スタイルをそのまま持ちこまずに、中国に合ったコンビニ作りに力を注いだからです。

その一つの例が、“おでん”と“中華総菜”です。中国ではスープを飲む習慣があるので“おでん”は受け容れられると考えて売ったところ好評を博しました。さらに冷たい弁当は敬遠され、電子レンジを使う習慣がないことを考慮して、店内調理した暖かい“中華総菜”を売ってみたところ、これも大当りでした。しかも、この店内調理、厨房をお客さんに見せることで商品の新鮮さを印象づけることにも成功しました。

現地の習慣や嗜好を大胆に商品に取り入れましたが、それ以外の日本流コンビニの強さを支えた原則はキッチリと守っています。その一つが出店戦略で、一定の地域に集中して効率よく出店しています。

現地に合わせるところは合わせ、日本流で良いところは日本流を押し通す…これがセブンイレブンの海外戦略と言えそうです。

(参考資料:日経ビジネス200694日号)

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