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2006年9月

2006年9月30日 (土)

カラオケ店に岩盤浴?

『ビーアンドブイ』は直営カラオケ店の一部を改良して岩盤浴のスペースを設置し、集客と利益率の向上を目指します。岩盤浴は初期投資が2億円かかりますが、カラオケ店舗と比べれば安価で、しかも経常利益率が30%と高い(カラオケは1015%)のが魅力です。

『ビーアンドブイ』では、女性専用で903800円の料金設定を予定しており、年商2億円を見込んでいます。この一見する無関係のようなコラボレーション、果たして実を結ぶのでしょうか?

(参考資料:2006925 日経産業新聞)

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2006年9月29日 (金)

わざわざ並びたくなるレジ

あるスーパーで1つのレジだけ列ができていました。近くのレジ担当が「お急ぎの方はこちらにどうぞ!」と声をかけても、並んでいるお客さんは動く気配がありません。

この不思議なレジを担当する店員さんは「ごゆっくり」という魔法の言葉をかけてくれるのです。

おばあさんが小銭を出そうとモゾモゾしていることがありました。すると、彼女は「ありがとうございます。ごゆっくりでお願いします」と言って、ニッコリ微笑みました。しかも、後ろには並んでいる人たちに対しても同じように微笑んだのです。

お客さんを慌てさせずに、しかも“暖かい言葉”と“微笑み”を投げかけてくれる彼女の態度は、ゆっくりと買い物を楽しみたいのに、“早く早く”というプレッシャーに追い立てられるお客さんの心に響いたのです。だからこそ、空いているレジがあるのに、わざわざ列を作って、彼女と言葉を交わすことを待ちわびているのです。

(参考資料:2006927 日経MJ 北山節子コラムより)

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2006年9月28日 (木)

駅遠マンション

フージャースコーポレーションは「多少不便でも広さや環境を重視する」というニーズがあるはず…という仮説を立て、駅から遠いマンションの分譲実績を積み上げています。

この“駅遠マンション”は、交通の便は悪くとも都心部や駅近物件では実現不可能な“ゆとり”と“価格”を両立し、「駅から近いほど資産価値が高くなる」という業界の常識に真っ向から挑戦しています。

ただ、この“駅遠マンション”は需要と供給のバランスを読むのが大変に難しく、その判断の優劣が分譲実績に直結するというウィークポイントが悩みの種なのです。

(参考資料:2006922 日経産業新聞)

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2006年9月27日 (水)

マグロ対策あれこれ 

魚介類の価格高騰の影響を最小限に食い止めようと、外食や小売店が工夫を重ねています。とりわけ、値上がり幅も消費量も大きいマグロ対策が大きなカギとなっています。食品スーパーの売り方の工夫を紹介していきます。

『いなげや』では、メバチマグロとキハダマグロを巧みに使い分けています。刺身の主力商品であるメバチの高騰を受けて、価格の跳ね上がった大鉢(498円)ではなく、価格の安い中鉢(398円)を使いようにし、キハダ(358円)も並べるようにしています。

ただし、高値を受け容れてくれる客層が多い土日はキハダを並べないようにして、利益の確保に努めています。

メバチを1冊600円、天然のマグロを1500円で販売している『東急ストア』は、値ごろ感を出すために、398円、580円という個食パック(4切れ入り)を増やしています。

中国で稚魚に寄生虫が見つかり、養殖モノの輸入量が大幅に減少し、価格が高騰したことを受け、『オオゼキ』では、刺身盛り合わせの中身を養殖のカンパチから天然モノのカツオに換え、値ごろ感を演出するという心理戦で乗り切ろうとしています。

(参考資料:2006918 日経MJ)

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2006年9月26日 (火)

レジが迫ると売上も伸びる

東武百貨店池袋店の1階にある化粧品売場は、混雑時でもレジに行列ができません。その理由は、ICクレジットカードを読み込み、瞬時に決済できる60台の携帯レジを手にした店員がお客さんに歩み寄っていくからためです。

これは、レジの簡略化という目先の効果を期待しての導入ではありません。レジ時間の短縮化で、お客さんと店員が接する時間を増やすことを狙った“新しい御用聞き”なのです。結果として、このレジ導入により、化粧品売場の売上は45%増加しています。

効率化だけを考えて、お客さんを待つだけでは縮小均衡に陥るばかりです。発想を転換し、上手く人を活用し手間をかけることで収益力は増します。新しいヒット商品やサービスはそこから生まれてくるのです。

(参考資料:2006915 日本経済新聞)

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2006年9月25日 (月)

ミリオネーゼ消費

年収1000万円以上で経済的にも自立している女性をミリオネーゼと呼び、彼女達の消費スタイルをミリオネーゼ消費と言うそうです。

その特徴は、コスト意識と広義のウェルネスです。

①コスト意識

仕事と睡眠以外の時間を縮めるサービスが新市場となってきます。必要とあらば家事の外注にも躊躇しないわけですが、これは見方次第で無駄遣いとも言えます。そこで、無理せず公私のバランスを保つ経費と考えられるポイントを掴むことが求められます。

②広義のウェルネス

短期間で収支を考える損益計算書的思考から、中長期の資産管理を重視する貸借対照表的思考に移りつつあります。

今後は、アンチエイジングやスピリチュアルといった心身のコンサルティングを提供しつつ、FP機能も併せ持つサービスが浮上しそうと言われていますが、さてどうでしょうか?

(参考資料:2006920 日経MJ)

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2006年9月24日 (日)

“アラサー”を狙え!

アラウンドサーティー(30歳周辺のこと)の略語である“アラサー”は、1990年代にルーズソックスとプリクラを大流行させた世代です。

この“アラサー”こそが、今、大手アパレルが狙うターゲット世代なのです。大手アパレル各社は、カジュアル感とセクシーさを加味した従来にない新・通勤着を提供することで、流行感度の高く、買い手としては手強い“アラサー”世代を取り込もうとしています。

(参考資料:2006920 日経MJ)

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2006年9月23日 (土)

もてなし系の駐車場 ③ 管理からもてなしへ

表参道ヒルズには、駐車場ロビーでは来店客に丁寧に対応する『駐車場コンシェルジュ』のサービスがあります。

百貨店は上質感を売り物としているが、駐車場についてはごく普通のサービスだったりすることが多く、店舗内と駐車場内のサービスのギャップが問題になります。

だからこそ、今、求められるのは“もてなし型駐車場”なのです。

発想を転換し、“管理型駐車場”から “もてなし型駐車場”にいかに早く切り替えられるか?が、百貨店の総合サービスのアップのポイントとなりそうです。

(参考資料:200665 日経MJ)

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2006年9月22日 (金)

もてなし系の駐車場 ② 店舗ブランドを強化する

玉川高島屋SCでは、一般駐車場とは別に、駐車場サービス『インフォローズ』が用意され、人気を集めています。

受付前に到着するとスタッフが代わりに駐車してくれたり、購入した商品を車に運び込んでくれたり、1万円の高級洗車も頼めたり…と至れり尽くせりのサービスが受けられます。

利用料金は1000円(駐車料は別)ですが、利用客の平均客単価は4万円強と非常に高く(通常の6倍)、高級駐車場サービスは商業施設のブランド力を高める手段の一つとなっています。

(参考資料:200665 日経MJ)

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2006年9月21日 (木)

もてなし系の駐車場 ①

ショッピングセンターやレストランでは、“もてなし”を売り物にした駐車場が次々と登場しています。

この“もてなし系駐車場”では、専門スタッフが駐車を代行する『バレーパーキング』を始め、荷物の積み込みや洗車といったサービスが提供されます。加えて、コンシェルジュを配置するといった一流ホテルと肩を並べる接客は顧客のプライドをくすぐり、固定ファンを増やしています。

(参考資料:200665 日経MJ)

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2006年9月20日 (水)

低コストで高効率の居酒屋

プライムリンクは、新業態『おだいどこ』で脱レックス依存体質を目指しています。

『おだいどこ』は、一見すると、普通の居酒屋ですが、出店場所は他店の撤退跡ばかりを選び、出店費用は3000万円と3割も安くなるように工夫しています。メニューについては、調理作業の負担が軽く人気が高い商品に絞り込んでいます。

つまり、これは“低コスト、高効率型業態”という理想のビジネスモデルなのです。(参考資料:2006828 日経MJ)

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2006年9月19日 (火)

一言加えただけで、売上アップ

ある美容院が、店名に『主婦の』という言葉を加えました。

『美容院★☆』を『主婦の美容院★☆』としたのです。すると、お客さんの数が増えました。

この美容院は今まで色々と販促を工夫しました。販促をすると、お客さんは増えますが、年齢もタイプもバラバラのなので、客数が増えたことで築き上げた店の雰囲気や人間関係がギクシャクすることが多々ありました。

そこで、店長さんは悪戯に客数を伸ばすのではなく、“どういうお客さんの役に立ちたいか?”をシッカリと定めた上で集客すべきではないか?と気付きました。結果として、安売りは一切やめ、主婦の役に立つ店であることを明らかにするため、店名に『主婦の』を付け加えた…というわけです。

これは、自社のアイデンティティを定め、お客さんを絞り込み、ネーミングによって明確化することの有効性を教えてくれた好例と言えるでしょう。

(参考資料:2006913 日経MJ)

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2006年9月18日 (月)

旅の友ぐらいはせめて豪華に!

行楽弁当商戦が始まりましたが、今年のキーワードは『ちょっと豪華に』です。

コンビニ大手は3000円前後の新製品を相次いで発売していますし、駅弁も売れ筋商品が1300円となり、昨秋の980円から大幅に上がっています。

ここで面白いのはコンビニは高い商品も売れるけれども、売れ筋は変らず500円前後であるのに対し、駅弁は平均単価もジワリと上がっている(2002年の890円→20061080円)ことです。

これは、毎日食べるモノはなるべく安く、ハレの日の旅行ぐらいは豪華にいきたい…という消費者の心理の表れでしょうか?

(参考資料:2006916 日本経済新聞)

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2006年9月17日 (日)

医療機関も24時間体制へ

早朝や夜間などに診察をする医療機関が増えています。夜間特化型としては、台東区の『根津・谷中レディス・クリニック』が週3回、18時~2130分の診察を行ったり、早朝型としては、戸田市の『市立医療保険センター』が平日の視察時間を午前730分からにしたりしています。

24時間社会の進展に伴い、早朝、夜間といった時間の医療機関に対するニーズは高いと考えられます。今後は、医療機関もコンビニ化する必要があるのかもしれませんね。

(参考資料:2006910 日本経済新聞)

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2006年9月16日 (土)

人気の中古車 なぜ値下げ?

最近の軽自動車人気にも関わらず、現在の中古車の価格は566,000円と7年前と比べて約20万円安くなっています。

これは需要の増加を上回るペースで中古市場への供給が増えている為です。この6年間で重要は1割伸びましたが、供給は5割近く伸びており、このために価格は下がっているのです。これは別の言い方をすると、中古の軽自動車は今が狙い目ということになりそうですね。

(参考資料:2006916 日本経済新聞)

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2006年9月15日 (金)

老舗スーパーの挑戦

紀ノ国屋が、表参道駅構内にオープンした新業態のスーパー『OMO KINOKUNIYA』が好調です。客数は予想の3倍の一日3000人で、客単価は700円、売上は年間単独6億円の見込みです。お客さんの9割が女性で、その6割が3040代が占めます。

好調の秘訣は、時間帯別に陳列する商品を変える機動性です。

売れ筋の変化が著しい立地を踏まえ、より話題性のある商品を常に探し出し、売れなくなる前に商品を改廃するという“攻めの品揃え”を実施しています。

ですから、午前中と夕方では商品の陳列場所を変えたりもします。このようにして毎日、駅を利用する人を飽きさせない工夫を凝らしているわけです。

旧業態の『紀ノ国屋』の平均顧客年齢は50代である紀ノ国屋にとって『OMO』は若年層の顧客開拓の役割を担っています。高品質の人気商品を売り切ることで高家賃をもかなうスタイルの確立させ、都心部における『OMO』を多店舗展開を実現可能とする戦略を目指します。

(参考資料:2006828 日経MJ)

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2006年9月14日 (木)

下町に学べ

42,000㎡という広い敷地内に、イトーヨーカ堂と122店の専門店で構成する『アリオ亀有』が好調で、年間売上は300億円に届く勢いです。平均滞在時間が45時間、車での来店が34割ということでからも分かるように単なる商業施設ではなく、地域にとってのテーマパークとなっているのです。

成功の秘訣は“高齢化が進む下町にマンション群が出現し新住民が流入した”という現状を把握し、それに合わせた品揃えをしたことです。

SCは敢えて若者を指向した品揃えとしたのに対し、食品スーパーは高齢者に照準を絞った品揃えとしたのです。これが見事に当たり、売上増に貢献しているわけです。

この下町における“高齢者と若者夫婦が混在する世帯構成”は、小売店や商業施設にとってモデル商圏と言えます。この『アリオ亀有』の成功を分析することで、今後の商売のヒントが掴めるかもしれません。

(参考資料:2006823 日経MJ)

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2006年9月13日 (水)

7ヶ国のメニューのカレー屋

カレー専門店の『CoCo壱番館』には、日本語の他、英語、中国語、韓国語、ロシア語など7ヶ国語のメニューがあります。宗教上の理由から食べられないものがある国の人でも安心して注文できます。このメニューを用意してから、外国人の来店が増加している地域もあるそうです。

『CoCo壱番館』では、完全バリアフリーを目指しています。入口に幅1メートルのスロープを設置し、車イスのままでも食べられる座席やトイレを用意し、これに加えて点字メニューを揃えています。順次導入を始め、8年後にはほぼ全店がバリアフリーに完全対応する予定です。

(参考資料:2006828 フジサンケイビジネスアイ)

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2006年9月12日 (火)

低カロリーのフレンチ

“ホテル・パシフィック東京“のレストラン『ブフドール』では、カロリーが気になる人でも安心して食べられる新メニュー「知食」の提供を始めました。360カロリーのフランス料理のフルコースを可能にしたのは、調理方法の工夫によります。例えば、肉ならば、まず強火の直火で表面を焼き、次に氷水で表面をサッと落として、再びオーブンで暖める…というような工夫を凝らしています。

(参考資料:200695 日本経済新聞)

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2006年9月11日 (月)

店内調理兼セントラルキッチン

『ホットスーパー』を運営する『ホットスーパーコンビニエンスネットワーク』は厨房を併設した新業態コンビニ『ホットスーパーキッチン』の出店を本格化させます。

『ホットスーパーキッチン』は店内調理を始めたことで、売上が従来店より大幅に増加しましたが、従来店よりもかさむコストをどう吸収するか?が悩みの種でした。そこで、『ホットスーパーキッチン』で作った弁当や総菜を周辺の通常店舗に供給する仕組みを作りました。つまり、店内調理店舗とセントラルキッチンを兼ねたわけです。

茨城県つくば市の“追越店”では、店内で作られる弁当等のうち実際に店頭に並ぶのは6割で、残りは近隣店に配送されています。このように、店内調理器がない従来店でも、出来立ての弁当等を扱えるようになったわけです。

(参考資料:200696 日経MJ)

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2006年9月10日 (日)

コンビニ跡を歯科医院に

歯科医院向け経営コンサルティングを行う『インサイト』は、コンビニの撤退跡を活用した歯科医院の開業支援に乗り出しました。

そもそもコンビニの跡地は、広い道路に面し、看板も見やすい、駐車場も備わっていて、歯科医院としての立地条件としては申し分ありません。

そこで、インサイトが店舗オーナーから建物を購入し、ロハス風の内装にして、リース会社を介して歯科医に賃貸する…というスタイルを取ります。初期手数料150万円に加えて、立ち上げ支援料と建物賃貸料が月45万円以上というこの料金、果たして安いか高いか?…それは歯医者さんの腕次第でしょう。

(参考資料:200694 日経産業新聞)

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2006年9月 9日 (土)

吉野家とマックの間

中華そば390円の日高屋を運営する『ハイディ日高』は店舗立地として、徹底して駅前にこだわります。

しかも、理想的なのは“吉野家とマクドナルドの間”だそうです。

その理由は、ライバルが少ないことです。

既に出店しているので、外食チェーンで強いとされる吉野家もマクドナルドも出店の可能性は低くなります。

加えて、競合するラーメン屋についても、個人店舗はそもそも駅前から離れた場所に出店しがちであること、チェーン店は客単価や利益面から駅前の出店を躊躇することから、実際に店を出すケースは少ないのです。

(参考資料:200694 日経MJ)

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2006年9月 8日 (金)

みそ汁ショップ

みそ汁を看板メニューにした飲食店が人気を集めています。色とりどりの季節の野菜を使うなど、具の組み合わせも多彩なことから、若い女性が健康食として認識している傾向があるようです。

東京・池袋の東武百貨店地下2階にある『美噌元』は2005年にイートインスタイルのみそ汁専門店(座席数9席)としてオープン。季節によって変る34種類のメニューを出しますが、お客さんの8割は女性で、多い日には120人が訪れる人気店です。

東京・内幸町の居酒屋『味噌汁屋』は30種類のみそ汁をそろえ、一杯ずつダシをとって作ります。また、大阪でも『うずまき 伸介の巻』が味噌汁をメインとしたヘルシーランチを出しています。

このように味噌汁を売り物とする店が登場しているのは、健康という側面だけではなく、飲食店としての新味を出す狙いもあるようです。

(参考資料:200692 日本経済新聞)

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2006年9月 7日 (木)

世界に広がる Jコンビニの輪 ④

どうして日本のコンビニ各社はこんなにまでして海外戦略を強化するのでしょう。

それは、国内では出店立地と人材の問題を抱えているからです。

日本国内のコンビニは4万店で飽和状態となっているのに加えて、景気回復の影響で脱サラしてコンビニ経営をする人材が不足し始めました。

このように日本市場の経営の自由度が狭くなっている現状を考えると、海外に目を向けるのは自然の成り行きと言えるわけです。

高コスト体質の日本でもコストを吸収できる効率経営を実践しているのがコンビニです。厳しい日本市場という道場で鍛えられたコンビニには、環境の異なる外国に対応できる基本動作が備わっていますです。この日本製の流通OSを愚直に活用すれば小売業に必須のローカル化も円滑に進むはずなのです。

ただ、いかに質が高いOSを持っていると言え、異国の地に根付くのは容易ではありません。

トヨタは長い時間をかけて成功しました。同じように日本のコンビニ各社は、店舗・メーカー・物流の一気通貫な関係を築いて、グローバルな流通革命を起こせるのか?…流通業のメイドインジャパンの強さが改めて問われています。

(参考資料:日経ビジネス200694日号)

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2006年9月 6日 (水)

世界に広がる Jコンビニの輪 ③ アメリカ

同じJコンビニでも、セブンイレブンとファミリーマートとでは、アメリカへの出店戦略は異なります。セブンイレブンが低所得者層を顧客の中心と考えているのに対し、ファミリーマートはアッパーミドル層(年収8万ドル)を狙っているのです。

そのため、ファミリーマートは、アメリカでは汚いイメージのある“コンビニ”ではなく“Famima!!”という新しいビジネスモデルであることをアピールしています。

この“Famima!!”は、高級感のある品揃え、丁寧な接客や清潔な店内が好評で、女性客の来店も多くなっています。

ファミリーマートは規模の拡大と日本流コンビニ経営を共に確立することで、2009年までに250店舗(現在は6店舗)体制を目指します。

そしてまた、これは日本のコンビにが作った流通システムが通用するかを占う試金石になるとも言えるでしょう。

(参考資料:日経ビジネス200694日号)

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2006年9月 5日 (火)

世界に広がる Jコンビニ の輪 ② 中国

中国の北京に出店したセブンイレブンの日販は15000元(現地コンビニは7000元)で、この数字は日本の物価水準を考慮して換算すると100万円以上となり、日本の63万円を凌ぎます。こんなに強い店舗作りが可能だったのは、 “小売はドメスティック(国内的)なもの” と考えて、日本スタイルをそのまま持ちこまずに、中国に合ったコンビニ作りに力を注いだからです。

その一つの例が、“おでん”と“中華総菜”です。中国ではスープを飲む習慣があるので“おでん”は受け容れられると考えて売ったところ好評を博しました。さらに冷たい弁当は敬遠され、電子レンジを使う習慣がないことを考慮して、店内調理した暖かい“中華総菜”を売ってみたところ、これも大当りでした。しかも、この店内調理、厨房をお客さんに見せることで商品の新鮮さを印象づけることにも成功しました。

現地の習慣や嗜好を大胆に商品に取り入れましたが、それ以外の日本流コンビニの強さを支えた原則はキッチリと守っています。その一つが出店戦略で、一定の地域に集中して効率よく出店しています。

現地に合わせるところは合わせ、日本流で良いところは日本流を押し通す…これがセブンイレブンの海外戦略と言えそうです。

(参考資料:日経ビジネス200694日号)

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2006年9月 4日 (月)

世界に広がる Jコンビニ の輪 ①

日本のコンビニエンスストアが世界中で勢力を拡大しています。

トップを走るのはセブンイレブンで、店舗数は、直営のアメリカ・カナダ・中国(北京)に、ライセンス供与された現地企業が経営するものまで含めると3万店(うち日本が1万店)を超えます。

二番手のファミリーマートは台湾・タイといったアジアだけでなく、アメリカにも進出を始め、世界2万店舗体制を目指しています。

日本に住んでいると分かり難いかもしれませんが、日本のコンビニエンスストア(Jコンビニ)は、世界で通用するビジネスモデルとなりつつあるのです。この快進撃が続くのであれば、世界各地のJコンビニの店舗数が、日本の店舗数(4万店)を追い抜く日もそう遠くはないかもしれません。

(参考資料:日経ビジネス200694日号)

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2006年9月 3日 (日)

にぎわう専門通販 ~ 豊富な事例でお客さんを惹き付ける

照国電機(東京・練馬)の運営する『照明器具の専門店てるくにでんき』は、豊富な施行実例集が利用者を引き付け、その結果として、ここ数年は月額20004000万円の売上を維持している人気店です。

その人気の秘密は、ブログを使った顧客宅での設置状況や施工方法の公開です。こうすることで、部屋の雰囲気や施行方法を掴み易くし、さらにメーカーや商品名から検索できるようにしたり、詳細なランキングを公表するといった切り口を数多く用意することで利便性を講じようさせているのです。この実例集は2002年からスタートしており、年内に1000件を超える見通しです。

(参考資料:2006830日 日経MJ)

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2006年9月 2日 (土)

ハンカチブームをどう活かす?

ハンカチ王子こと齋藤投手のおかげで、今やハンカチフィーバーですが、突然訪れたこのようなブームは一般的に長続きしないのも現実です。

さて、あなたがハンカチ販売業者だったら、どうしますか?盛り上がりが冷めないうちに売り切ってしまうのも一つの手でしょうが、新規顧客獲得の好機として活用するのも一つの手なのです。

ブームが冷めれば集客が難しくなる、だからこそ、今のうちにタオルハンカチを新規顧客獲得に活用するとともに、ハンカチの常用を啓蒙し、習慣化させる試みを続けてブームを一過性のものではなく新しい市場基盤作成に繋げるべきなのです。

これはハンカチ業界だけではなく、他の業界にも当てはまる現象です。追い風をいかにして本物の風にできるか?…ここが商売の勘所なのです。

(参考資料:2006830 日経MJ 小阪裕司コラムより)

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2006年9月 1日 (金)

ローソンなら全部使える!

ローソンは、レジ決済手段に複数の電子マネーを取り扱うことを決定しました。共通読み取り器の開発といったコストがかかるにも関わらず、導入を決めたのは、電子マネー利用者の客単価の高さです(特に後払いのiDはその傾向が強い)

スイカもエディもiDも使える共通読み取り器を開発して、11月下旬より随時導入し、来年3月までには全店に拡充する予定です。

この施策は、店側にも人件費削減というメリットをもたらします。レジ時間が短縮されることで、現在20人ほど必要なアルバイトを23人減らせるのです。

(参考資料:200691日 日刊ゲンダイ)

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