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2006年10月19日 (木)

景気と消費のギャップを巡る一考察

電通消費者研究センターの四元正弘氏は、景気拡大が続くにも関わらず、消費マインドが盛り上がらない理由として、価格と品質の関係が弱まったことを挙げています。これはどういうことか?と言うと、下記のようなことなのです。

企業が安くて品質の優れた商品を生み出し、消費者もその状況になれ、生活に取り入れているため、“品質の良いものを求めているのに、低価格のモノを買ってしまう”のです。例えば、それは、“第3のビール”の消費量が多い人ほど、“プレミアムビール”の消費量も多いという事実からも分かります。これは、ビールが好きな人がTPOに応じて、ビールを戦略的に飲み分けているだけなのです。また、日本で開発や設計をして、中国で生産する商品が増えていることも、価格と品質の関係性を弱めることに寄与しているとも言えます。

この四元氏の説、私にはどうもピンときませんが、一つの考え方としては面白いと思います。所得のある人が常に買いたくなる高価格の商品の不在が消費ミスマッチの原因ならば、企業が付加価値のある魅力的な高価格商品を開発すれば良いということになります。結論としては“企業の頑張りが解決の糸口”となるわけですが…さて、どうでしょうか?

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