増益だけども安心できない
上場企業の2007年3月期は、6期連続の増益でした。
しかし、売上高原価率は前期比マイナス0.3ポイントの77.2%で、なんと3期連続の悪化です。
これは、原材料価格の上昇などが原因と考えられますが、原価率には減価償却費や人件費も含まれますので、何ともいえない部分もあるわけです。
そこで、原材料価格と販売価格の関係だけを取り出して計算する交易条件指数から判断してみる必要もあります。今期は、この交易条件指数も悪化しており、やはり原材料の上昇は企業収益に影を落としているのです。
とはいえ、この数値が改善されている業種もあります。それ鉄鋼業です。特に住友金属工業は1990年代後半からの高級化路線が功を奏し、原価率は3期前より8.6ポイント改善され、72.1%となっているのです。
(参考資料:2007年6月9日 日本経済新聞)
| 固定リンク
この記事へのコメントは終了しました。
コメント