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2007年8月23日 (木)

地価反転でも続くアパート賃料下落

地価が上昇しているにも関わらず、アパート賃料の下落傾向が続いており、東京や大阪では5年で1割程度も値下がりしています。

この不思議な現象の最大の要因は、今までは不動産会社だけが握っていた不動産に関する情報を、借り手も得られるようになったからです。借り手は、物件紹介サイトなどで事前に価格をチェックし、価格交渉できるようになりました。さらに、家主が、格安の目玉物件を見て、「自分のところも下げないと借り手が付かない」とさらに安値を示すことで、値段がドンドン下がっていくわけです。

また、少子化で学生など若者層の借り手が減っているという構造的な要因も、賃料下落に一役買っていると言えるでしょう。

さて、今後の動向ですが、低価格のアパートが減る(高級マンションへの建替や高齢化による家主の引退)ことが予想されるため、下げ一辺倒にはならないと言われています。

(参考資料:2007811 日本経済新聞)

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