したたかマクドナルド ①
マクドナルドは8月10日から地域別価格を全国に拡大しました。
この価格の導入で、セット価格は“値上げ(3種類)”“据え置き”“値下げ”の5段階に分れました。しかし、現実には全国3840店のうち約9割が値上げとなっており、売上最大化に向けた「したたか戦略」が進行しているのです。
東北地方では、最低賃金・地価ともに高い水準にある宮城県が値下げ、ともに一番低い水準の秋田県が小幅ながら値上げ…という奇妙な現象が起きています。
これは、地域別価格が「デマンドベースプライシング」という価格設定手法によるためです。この手法は、人件費、賃料に加えて各県の消費者物価や県民所得、商品ごとの満足度と価格への敏感さを分析して算出されます
つまり、“商品ごとにどんな価格にすれば客数を減らさずに、売上を最も高められるか?”を分析した上で算出された価格なのです。ですから、一見するとコストと価格が歪んでいるように見えますが、客数増という果実を十分に狙えるのです。
(参考資料:2007年8月27日 日経MJ)
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