給油所に淘汰の波
全国に4万4000店ある給油所ですが、この10年で1/4が姿を消し、残った給油所も7割が赤字と言われています。
20年6月の国内ガソリン販売量は前年同月比8.9%減となり、値下げ競争が激化しました。自分で自分の首を絞めるような値下げ競争は、元売り会社が補填する事後調整という慣習により給油所に利益重視の姿勢が育たなかったことが背景にあります。現在、事後調整は大半が姿を消し、元売り会社にも給油所を手厚く支援する余裕はなくなりました。
こうした状況で、ある元売り会社幹部は、原油高で給油所の淘汰が進んで、近い将来2万店にまだ半減するとの予想もしています。
販売競争は消費者に恩恵をもたらします。しかし、給油所の淘汰が進み過ぎることで、生活インフラに支障が出かねません。採算確保と安定供給をどう両立するか?業界の悩みも深まりそうです。
(参考資料:2008年8月9日 日本経済新聞)
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