会計方法で明暗
石油元売りの6月中間連結決算が発表されましたが、原油の在庫評価方法により、明暗が分かれました。昭和シェル石油は純利益が前期比86%増の390億円となったのに対して、東燃ゼネラル石油の純利益は65%減の59億円となったのです。
昭和シェル石油は、在庫評価方法として総平均法を採用しています。このため、期中に原油価格が上昇したことによって、期首の格安な在庫による利益のかさ上げ効果を享受できました。
東燃ゼネラルは後入れ先出し法を採用しています。そのため、売上原価が時価に近くなって在庫評価益が発生し難くなったわけです。
業績で明暗を分けた両者ですが、実質ベースでは厳しい利益状況であることらは違いありません。
(参考資料:2008年7月26日 日本経済新聞)
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