都内商業地の地価下落
今回の基準地価では、原宿・表参道・六本木といった反転局面でけん引役となった場所の下落が目立ちます。地価押し上げの原動力となった海外からの投資は潮が引くように消え、賃料相場は弱含みの傾向を見せています。原宿や表参道では飲食店など出店の勢いが弱まってきました。また、中央区の銀座もブランド店の出店がH&Mで出揃ったこともあり、一服感が漂っています。さらに、渋谷は0.7%と小幅ながら23区の商業地で唯一、基準地価の平均価格が下がりました。
そんな中で比較的堅調なのが、潤沢な大型の有料ビルに対するオフィス需要が下支えする千代田区丸の内でした。また、副都心線が開業した新宿三丁目交差点付近は20.2%と都内上昇率1位となりました。
投機的な資金がほとんど姿を消してしまった今、東京もオフィスや商業テンポの実需をいかに取り込むかがポイントになってきました。実需が地価の動向を大きく左右する局面和迎えようとしています。
(参考資料:2008年9月19日 日本経済新聞)
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