強気の人材登用
マクドナルドの今期決算で目につくのは、店舗従業員「クルー」を2万人増員したことです。これは、東京地裁の判決を受け、店長にも残業代を支払い始めたことが関係しています。
店長とクルーでは時給にして3倍ぐらいの違いがあります。そこで、店長の店舗業務を減らしまし、結果として業務の担い手を店長からクルーに置き換えて、労務費を圧縮した(前期より9億円の減少)のです。
この手法は、飲食店における残業問題と総人件費膨張を解決する一石二鳥の策に見えますが、他社が簡単に真似できるか?というと、そう単純ではありません。飲食業は最も人手不足感の強い業界で、職を探している人達から振り向いてもらえないのです。
となると、このマクドナルドの2万人という数字に驚かされます。原田CEOは今後の業績については「もっとも見通し難い」と慎重ですが、採用については、期待の新商品同様に“ビックマウス”が許されるのかもしれません。
(参考資料:2009年2月8日 日経MJ)
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