飲食業2008年度ランキング ④
セルフ式うどん店の『はなまる』は、注文から提供までの時間が15秒、会計までが1分という速さと「かけ」一杯105円という低価格が強みです。小麦粉の価格が2008年に2回上がり、利益は圧迫されましたが、主力商品の売価は据え置きました。その我慢が報われ、既存店売上高は前年度比3%増となり、店舗数は253店と2割も増えました。図らずも、高い増収率を支える構図は『トリドール』と同じでありました。
ワタミフードサービスの『 わたみん家 』 は低価格メニューを武器に20代を中心にお客さんを取り込みました。客単価は2300~2400円で、主力業態の 『 和 民 』 より140円程度安いにも関わらず、2009年3月期の既存店売上は前期比2.8%増となり、低価格でも品質を維持できる業態に育ちつつあります。
ゼンショーも低価格で正面突破を図ります。牛丼チェーン『すき家』の国内店舗数は、2008年8月に吉野家を上回りました。主力の牛丼並み盛りは350円と吉野家より30円も安かったにも関わらず、4月にはさらに20円下げ、低価格を成長の原動力としています。 (参考資料:2009年5月13日 日経MJ)
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