ヤンキー経済の台頭
戦後日本の消費者をミーハー、オタク、ヤンキーに3分類する見方があります。
高度成長期の消費者は基本的にミーハーで、好き嫌いや関心の有無に関わらず、上昇志向や有名志向に沿った消費スタイルを取りました。
成長の限りが見え始めた1980年前後に生まれたのがオタクで、バブル崩壊後の1990年代に花開きました。好きなものに対して重点的に惜しみなくカネを使うのが特徴です。
ヤンキーはオタク同様に1980年前後に不良を原型として登場しました。そして、現在、仲間の信頼、身の丈にあった生活の重視、親孝行としての早い結婚と出産、理屈より五感でモノを選ぶといった“元ヤンキー”の切り開いたライフスタイルを普通の人々が憧れを持って見始めているのです。
多極高額のミーハー、一点高額のオタク、多極安価のヤンキーといった消費スタイルのなかで、学歴や社会的地位が高くなくても充実した生活を過ごすヤンキー消費者が救世主として急速に注目を集めているのです。
(参考資料:2009年5月15日 日経MJ)
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