デパ地下10歳 正念場 ②
拡大を続ける駅ナカは、デパ地下の最大のライバルとなりました。大丸東京店の食品担当者は「 我々がやるべきことを駅ナカがしている 」 と危機感を募らせます。目と鼻の先にあるJR東京駅構内にオープンした 『 エキュート東京 』 は、大丸の取引先の一部が出店しているだけでなく、同店が誘致困難とみていた地方のスイーツや食料雑貨も並んでいたからです。品揃えに制限のあるエキュートは「 施設のコンセプトを強く打ち出す 」 戦略で、出店者を全国の人気店から探し出します。
また、駅ナカに加えて、パルコなどの商業施設も都心型店舗で食品に力を入れつつあります。今やデパ地下が得意とする中食市場は大激戦区となり、先行ノウハウだけで凌げる時代はもう過ぎ去ったのでした。
( 参考資料:日経MJ 2010年5月10日 )
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