普通の実況は難しい
最近、スポーツ中継のテンションが妙に高くて疲れてしまうことが多くなりました。名アナウンサーだった山本浩氏は試合勘という言葉を使って、こう説明します。
「 試合勘に難のあるアナウンサーはおしなべて最初の入りが強くなりすぎる。この試合は一世一代の大勝負みたいに飛ばしてしまう 」
なるほど、この気負いが空回りとなり、視聴者との温度差になってしまうのでしょう。
しかも、厄介なのは、この試合勘って、出番が多過ぎてもいけないのです。それは、疲れると感度が鈍り、場面にそぐわない話や描写が疎かになるからです。
扇動的にならずに、シンプルに普通に話す中継って、意外に難しいのかもしれませんね。
( 参考資料:日本経済新聞 2011年4月29日 )
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