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2011年4月11日 (月)

ヒットの経営学 ②

コクヨS&Tが一昨年の6月に発売し、累計販売数が7万セットを超えた遺言書キットは3040代の女性を狙ってヒットしました。

開発段階で、誰を狙うか?、1000人のウェブ調査と100人の面談を通すことで、男女の意識差が見えてきました。それは「男性は死を考えたくないが、妻に言われたら遺言を準備する受け身。55歳を境に興味を持つ。女性は60歳を過ぎると夫任せになるが、30代からリスクに敏感だ。」ということでした。この分析を受けて、メーンを3040代の女性、サブを高齢者とする作戦を立てたのです。この戦略に従い、表紙は家族でコミュニケーションが取りやすいイメージの色であるオレンジとしました。

結果、実際の購入者は50代以下は4割弱で、買って親に渡す人も1割いました。また、年一回書き換えるリピート需要も起こり、備忘録的に書ける商品も発売されるようになりました。

( 参考資料:日経産業新聞 201138日 )

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