判断に迷ったら
元内閣参事官の高橋洋一氏は、マスコミ、ネット、口コミなど膨大な情報があって判断が難しい時、「歴史的事実」と「標準的な理論」を判断基準にしているそうです。
例えば、米国債のデフォルト危機で考えてみます。歴史的事実は「債務上限引き上げは93年間で74回も行われているがデフォルトにはなっていない」です。一方、標準的な理論は「為替については二国間の通貨の相対的な比率で決まるという単純なマネタリ―アプローチで見る」となるのです。
なお、歴史的事実については、主観的な評価話より客観的な統計データのほうが信用できます。標準的な理論についても、数量的な分析があったほうが良いと思われます。標準的な理論のエッセンスは簡単なので、直感的にわかりやすく説明できるのです。逆にコケ威しで理論を使う人が言うことは避けたほうが良いでしょう。
( 参考資料:夕刊フジ 2011年8月5日 )
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