インフレなのデフレなの
消費者物価指数 ( CPI ) は2011年6月まで28ヶ月連続で前年同月を下回っています。これに対して、日銀の 『 生活意識に関するアンケート調査 』 の6月の調査結果では、1年前に比べて物価が「かなり上がった」「少し上がった」という回答が5割もありました。
どうして、こんなにズレがあるのでしょうか?
東日本大震災以降、特売の回数が減ったため、消費者には値上がりしたという印象が強いにも関わらず、CPIでは7日以内の特売は対象外のため、数値化されません。
また、1ヶ月に1回以上買うモノは1年前より2.1%上昇したが、1回未満だと0.4%下がっています。つまり、日常的に使うモノが値上がりして、たまにしか買わないモノが安くなっているのです。生活必需品は何度も買うので価格の変化がよく分かります。そして、ここが高いと物価全体が高いと思いがちになります。
結論としては、部分的には物価は上がっているが、総合的には物価は上がっていない…あとは物価に対する消費者の捉え方ということになりそうです。
( 参考資料:日本経済新聞 2011年9月10日)
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