新幹線を支える暗算力
新幹線の速度はコンピューターが管理していると思っている方も多いと思いますが、コンピューターが管理しているのは駅の手前数メートルからホームぐらいまでで、後は全て運転士が必要な速度を自分で計算して上げたり下げたりしています。
新幹線の運転士は、設定時間の3分前、6分前、10分前など60分に換算しやすいタイミングで、駅までの距離から必要な速度を暗算で算出します。
例えば、ある駅を午後1時10分30秒に通過する設定だとします。その6分前に駅までの距離が24キロだったら。時速240キロで走行しないと間に合わない。6分で24キロ走るということは、10倍の60分、時速に換算すると240キロ…と頭の中で計算を巡らせて、必要な速度を割り出すのです。
誰もがマネすることが出来ない“日本の新幹線”のきめ細かい運行は運転手の暗算力で守られているのです。
( 参考資料:日本経済新聞 2011年11月26日)
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