気持ちのいい暗さ
二子玉川ライズの照明デザインを監修した東海林弘靖氏は、 「気持ちの良い暗さ 」 にこだわりました。一般的な明るさが、コンビニでは1,300ルクス、百貨店では500ルクスなのに対して、ライズ内の広場 「 ガレリア 」 にはわずか20ルクスの箇所があります。なぜ暗さを効かせようとしたか?、それは人間の目の持つ「 暗い場所では形などの分かり易い特徴ではなく、繊細な光の変化をキャッチしようとする 」 という特性を活かすためでした。
このさほどよい暗さのなかでは、明るいときには感じられない相手の表情の変化などが感じ取れることもあります。こうしたことが記憶に残って、また来たい!という気持ちを生むそうです。
また、足元が照らされていないことで、両側に並ぶ店舗の光とのコントラストが際立つという狙いもあるそうです。
照度を絞り暗さと影を意識した設計は、震災後に求められた節電においても最低限の光源を生かすといった対策にも役立ちました。
( 参考資料:日経MJ 2011年11月7日 )
| 固定リンク
この記事へのコメントは終了しました。
コメント