家計の消費支出は上向き?
日本リサーチ総合研究所の調査によると、家計の消費支出が緩やかに上向いています。
今後一年の消費支出見通しについて、「増加・充実」と答えた割合が19.6%で4年ぶりの高さとなりました。「減少・節約」と答えた割合は39.3%で前回調査(2011年10月)と比べてほぼ横ばいでした。
東日本大震災で冷え込んだマインドが明るさを取り戻し、消費者支出は全体的にやや増加する費用別には、医薬・医療費や光熱・水道費等の必需・固定的な項目が増加しました。支出が減る項目は、外食費と預貯金が高く、続いて旅行関連、娯楽スポーツ関連、被服・履物等が上位を占めました。当面は必需・固定的な費用への支出比率を高める姿勢が窺えます。
貯蓄・ローン返済については、「増加・増やしたい」が前回調査と比べて横ばいでしたが、「減少・減らしたい」は前回調査を上回りました。家計収入が伸び悩む一方で支出が増え、貯金・ローン返済を減らす傾向が強まると予想されます。
消費の本格回復には、まだまだ時間が係りそうですね。
( 参考資料:日経MJ 2012年8月29日 )
| 固定リンク
この記事へのコメントは終了しました。
コメント