住宅を買うのはいつ?
消費税率は2014年4月から8%、そして2015年10月からは10%に引き上げられる見通しです。そこで出てくる疑問が 「 住宅を買うのは増税前か、それとも増税後か? 」 ですよね。まず前提として、土地に消費税はかからないことを念頭に置いて下さい。
税率5%で買えるのは2014年3月までに引き渡しを受ける住宅ですが、専門家は購入を焦らない方が得策と言います。
その一つの要因は市場動向です。1997年に消費税率が5%になりましたが、駆け込み需要の反動もあり、新築マンションの単位面積当たり価格は1998年に増税前より下がりました。今回の増税は二段階に分けて実施されるため、駆け込み需要が1997年より長く続くことが予想され、地域によっては反動による価格下落があり得ます。
また、住宅ローンを利用する場合、頭金なしで増税前に買うよりも、頭金をためて増税後に買った方がお得な場合もあり得ます。これは、頭金分の金利負担減が消費税増税分の価格上昇を上回る試算が想定されるからです。
あと、増税後に住宅ローン減税枠が拡大されるはずだから増税後に買った方が良い…という意見も多々見受けられますが、これはあくまでも希望的観測ですので注意が必要です。
どちらにしても、住宅の購入時期は税負担だけで決めるモノではありません。税金は大きな要素ですが、そればかりに振り回されずに多角的に検討することをオススメいたします。
( 参考資料:日本経済新聞 2012年9月19日)
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