9価格を守れ
消費税増税を睨み、衣料業界では9価格の死守 ( 値札の下2桁を何とか9回りで抑える) に向けた取組が始まっています。
量販店で扱う衣料品は税込み1,990円や2,990円といった支払時にお札の枚数が1枚増える大台直前に抑えるのが定石です。ところが、税率が引き上げられれば、簡単に大台を超えてしまいます。小売店とメーカーは、季節と流行を踏まえて早めの準備が必要な衣料品の製造段階にまで遡って仕様やコスト構造を見直し、PB商品の9価格の維持を目指しています。そして、9価格を維持できそうにない商品については品質を高め、新しい価格帯で仕切り直すという方策も並行します。つまり、増税を機に強まる価格を抑える流れが、商品政策の転換を促すのです。
さあ、今すぐにでも、1年半後のことを考えた戦略に取りかかりましょう!…迷っている時間はありませんよ。
( 参考資料:日経MJ 2012年10月3日 )
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