経営者が占う2013年の株価
主要企業の経営者20人による2013年度の株価見通しは、年後半にかけて株価が一段と上昇するとの見方が多かった。安倍晋三政権の脱デフレ政策に加え、米景気の回復にも支えられ、企業業績の改善につながるとの声が目立ちました。ただ、株価は急上昇したこともあり、その反動で年前半に調整局面があるとの予想も。
日経平均株価の高値予想の平均は1万1825円でした。
最高値はオリックスの宮内義彦会長と大和証券グループ本社の日比野隆司社長の1万3500円。日比野社長は「日本株の再評価が本格化する」と予想。宮内会長は「震災復興の本格化や社会インフラの老朽化対策など内需拡大による株価上昇に期待したい」と語りました。
高値の時期は12人が10~12月と答えました。アサヒグループホールディングスの荻田伍会長は「国内経済は金融緩和による景気押し上げ効果で年後半から緩やかに回復する」、日本ガイシの柴田昌治相談役も「米国や欧州の景気回復で、年後半から世界経済の成長が期待される」と話しています。年前半から年央にかけて株価は調整するとの見方もあります。武田薬品工業の長谷川閑史社長は「欧州問題や、米景気回復の遅れで年前半は軟調」と予想。伊藤忠商事の岡藤正広社長は「株価は年初から上昇するが、夏ごろからは景気の先行きに不透明感が生じ、弱含むだろう」とみます。
安値予想の平均は9125円で、1~3月に付けるとの見方が多いようです。最安値は伊藤忠の岡藤社長と東京海上ホールディングスの隅修三社長の8500円でした。
( 参考資料:日本経済新聞 2013年1月3日 )
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