オムニチャンネル ② 魚屋は iPad の中
東京・吉祥寺の商店街の外れにある駐車場に一風変わった魚屋があります。
吉川仁さんが経営するその店は、大漁旗を敷いた机の上にiPadが置いてあります。そして、その画面は北海道小樽市の川嶋鮮魚店の店頭が表示されており、お客さんはテレビ電話でつながる画面越しに、小樽の店主から商品の説明を受け、価格交渉します。商談が成立すると、吉川さんが別のiPadに魚の種類と量を打ち込んで伝票を作成し、メールで送信します。注文品は翌日に宅配され、吉川さんは15%を手数料として受け取るという仕組みです。
初期投資は端末等に数万円、通信料も月々数千円で、年間数百万円の注文を取ります。将来的には農産物を含め、様々な産地や商店をiPadでつなげる腹づもりだそうです。
「 1人ではつながる相手も限られる。学生でもサラリーマンの副業でも私みたいに故郷の産地や友達の店とつながり、好きな場所で商売する人を増やすのが本当の目標」 と言う吉川さんのもとには教えを乞う若者が次々とやってきています。
( 参考資料:日経MJ 2013年1月4 日 )
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