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2013年4月29日 (月)

吉野屋 勝利の方程式

並盛りを380円から280円へと値下げした吉野屋は勝算をどう見込んでいるのでしょうか。

値下げをすると一時的に並盛りの注文比率が高まり、客単価は450円から400円にまで落ち込みます。これが9月以降の下期には415円ほどに回復して安定する。率にして8%の下落ですが、これを客数の増加で補います。

楽観シナリオは、客数の前期比3割増です。これならば客数単価の落ち込みを補って、売上が1520%増えます。反対に悲観シナリオでも客数が2割増え、売上の伸びは10%程度となります。

さて、このシナリオに死角はないのでしょうか。西洋フード・コンパスグループの幸島武社長は「一般論として、価格を下げれば客数が増えるという関係性は以前と比べて明らかに弱まっている」と分析します。そして、「前回はハンバーガーチェーンに流れた客を引き戻したが、今回は競合も店舗を大幅に増やし新規顧客の獲得は難しい」と言います。

さて、安部吉野屋の最後となる大勝負、結果はいかに…

( 参考資料:日経MJ 2013 426日 )

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