創業者と向き合う
ホンダの伊東孝紳社長はむやみにホンダ流を壊しているわけではありません。むしろ創業理念と真摯に向き合い、継承しているのです。伊東社長が描くホンダの未来像は本田宗一郎が経営していたころの原風景に近いのです。それは常に新しい価値を提供して消費者に満足と感動を得て貰うことで、それは企業理念の一つである『3つの喜び ( 買う喜び、売る喜び、つくる喜び ) 』、そのものなのです。ただ、世界の価値観が多様化しているため、地域ごとに『3つの喜び 』のサイクルは違うはずと伊東社長は考えているだけなのです。そう考えれば、日本に偏っている機能をどんとんと海外に移すのは破壊ではなく当然の帰結となります。企業理念を守りつつ、時代の変化に応じた改革をやり切る。伊東社長が先鋭的な形で発揮したリーダーシップを後継につなげれば、ホンダは進化し続けるでしょう。
( 参考資料:日経産業新聞 2013年4月25日 )
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